高島野十郎
このかたの作品は美の巨人たちで初めて知りました。小さな作品だそうですが、テレビ画面から見ても、その不思議な魅力はdokikoの心を捕えて離しませんでした。
高島野十郎さんの「蝋燭」が見たくて、現在展示中だという福岡県立美術館に日帰り旅行へと行ってきました。
天神駅からのアクセス詳細
空港から地下鉄天神駅を目指します。東改札口を出たら右に曲がり天神地下街「東1b」出口を目指して下さい。
11番が見えますね。これの向こう側を右に曲がると
天神地下街になりますので、そちらを進んで下さい。地図ものせておきますね。
真っすぐ行くと階段が見えてきます。
階段の途中で、下の写真でいうと、手前右ですね。右に曲がります。
右側はこんな感じ。この先が「東1b」出口です。
このステンドグラスを左に見ながら進みます。
階段を登り切った左側にはminaの入り口が見えます。
このビルを左に見ながら真っすぐ歩くと、中央郵便局前の信号機がありますので、更に前に進みます。
次に、日本銀行前の信号とファミリーマートが見えたら、左に曲がります。
途中、右手にセブンイレブンがあります。
更に進むと、「須崎公園南」の信号機が見えてきます。そうしたら、視線を右に移して下さい。右はじに写っているのが
福岡県立美術館の案内です。横断歩道を渡って、この右側を進みます。
駅から歩いて、10~15分です。お疲れさまでした。
現在の展示中の野十郎作品(2018.10.3~11末予定)
福岡県立美術館では、現在4Fに高島野十郎コーナーが作られています。現物は撮影禁止でしたので、展示中の5点、題名だけになりますがご紹介します。
蝋燭、大正期
傷を負った自画像、大正3-5年頃
格子をかけたる自画像、大正9年
煙草、制作年不詳
無題、昭和42年頃
まず、野十郎コーナーに近づくと、グッと、こちらを見据えた2点の自画像が目に入ってきます。野十郎は野獣郎の間違いではないかと思える程、鋭い眼光を称えています。飄々と写っているように感じるご本人の写真とは、イメージがかけ離れています。野十郎さんご本人の内面を自画像として現したのでしょうか。
そして、その下に今回の目的であった「蝋燭」が、上の2枚自画像よりも少し手前に置かれています。小さい作品ですので、ガラスケースの中、少しでも近付いて見れるような位置に置かれているんでしょう。
今回の目的「蝋燭」は、小さい作品なんですが、写真や映像で見るよりも、圧倒的な存在感がありました。塗り重ねられた絵の具の中には、日本画で良く使われる方解末、水晶末ではないかと思われる光る結晶が隠されているそうです。肉眼では分かりずらいその光り方を美の巨人たちでやっていたように、ライトを当てた状態で感じてみたかったです。
この美術館では、ケース前の台に腰かけ、誰にも邪魔されず心行くまで、揺らめき立ち上る「蝋燭」を独り占めするという贅沢な時間を持つ事が出来ます。
「蝋燭」を心ゆくまで眺めた後は、ケースの裏側にある「無題」と「煙草」をみてみましょう。
「無題」も美の巨人たちで、初めて知った作品です。野十郎さんにとって、この「無題」は写実だそうです。と言われても、現物をご覧になった事がないと分からないですよね。
太陽を見上げると強烈な眩い光で、思わず目を閉じますよね。その瞼の裏には、太陽の残像が残ります。その残像を描いたのが、この「無題」だと言われていると、やはり「美の巨人たち」で放映されていました。
闇と光は野十郎さんにとって、重要なモチーフで、太陽、月、蝋燭などがその結果、生みだされています。
この5点は、2018年10月2日から11月末まで展示予定です。しかも、無料です。
混雑状況
空いてます。高島野十郎コーナーは無料で見られるので、もっと混雑しているかと思っていたのですが、私が行った時は全く人がいませんでした。午後になるとパラパラと人が入ってきましたが、それでも問題無くゆっくりと鑑賞出来ます。
お土産
福岡県立美術館には、特にミュージアムショップは作られていません。展示会場の入り口か、入館時の受付に絵葉書やファイルおいてあります。
今回、野十郎さんの描かれた「蝋燭」「こぶしとリンゴ」「睡蓮」のファイルと絵葉書を購入して来ました。
福岡県立美術館利用案内
アクセス
福岡県福岡市中央区天神5丁目2-1
福岡市地下鉄空港線 天神駅下車 天神地下街「東1b」出口から徒歩10分
製鉄電車天神大牟田線 製鉄福岡天神駅下車 徒歩15分
その他、バスでも行けます。詳しくは下記HPをご覧下さい。
電話番号
092-715-3551
開館時間
展覧会 10:00~18:00
美術図書室 09:00~17:30
休館日
毎週月曜日(ただし、祝祭日の場合は、その翌平日)
年末年始(12/28~1/4)
その他、臨時休館閉館あり
利用料金
高島野十郎コーナー無料
その他、展示会料金は、別途HPよりご覧下さい。
HP
日帰り博多
今回は日帰りで博多まで行ってきました。始発で出て、帰りは近隣の駅からタクシーでしたが、現地滞在時間は12時間弱。
飛行機のスケジュールは、行きが東京(羽田)07:25発、福岡09:15着。帰りは福岡発20:50発、東京(羽田)22:30着。
福岡のソウルフードと言われる「天ぷらひらお」で天ぷらと塩辛を食べて、福岡県立美術館で「蝋燭」を鑑賞して、nimocaカードのポイント交換をし、博多発生と言われるグルグル鶏皮焼きを食べて飲んで、市営バスに乗って街の景色を楽しみ、お土産を買い、帰途に着きました。
日帰りでも十分、楽しめるのを実感。
目的は高島野十郎さんの「蝋燭」でしたが、福岡県立美術館では現在、鹿児島寿蔵さんの記念展も行っており、素晴らしい作品をこれまた初めて知りました。
収蔵作品のビデオ観賞する個人ブースや、野十郎さんの作品、人となりの映像が流れていたホール、気持のいい喫茶ルームなど、4時間はいましたかね。
高島野十郎さんの「太陽」も、本物を肉眼で見たいので、福岡県立美術館の展示に合わせ、次回も博多日帰り旅行にトライしてみようと思います。
久し振りにこの記事を読み返して、本来美術館ってこうあるべきだよなぁ・・・と思い返しました。最近読んで衝撃的だったのはこの一冊。薄々感づいてはいましたが・・・。
寿司詰めで人の頭越しに見るような美術展。日本だけがお金を出して美術品を貸し出して貰っている、それどころか日本の美術品を海外に貸し出す時にさえ援助金の名目でお金を差し出している真実。新聞社や広告代理店、テレビ局が主催に名を連ねているのは何故か。
美術好きの方には、ぜひご一読願いたい一冊でした。