美術展

【東京国立博物館】 縄文―1万年の美の鼓動 アクセス&混雑状況

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没後50年藤田嗣治展を目指し、8月の灼熱の太陽のもと、クラクラしながら歩いていた私は、上野公園内のポスターに目を奪われます。

特別展「縄文―1万年の美の鼓動」

こ、これは、山田五郎さんの「ぶらぶら美術館」予告でやっていた縄文土器展ではないか?!・・・観に行こ♫

という事で、限りあるフィフティーズの体力に鞭打ち、藤田嗣治展に引き続き、連ちゃんで行ってきました縄文―1万年の美の鼓動。

縄文―1万年の美の鼓動

いやぁ、これが思いのほか、すごく良かったんです。生で遮光器土器と国宝の火焔型土器を見たかっただけだったんですが、予想以上の感動が待っていました!

特に感動したのが、縄文中期に作られた焼町土器です。

まず、大きさに圧倒されます。大きいものだと83cm。その土器の表面にダイナミックな躍動感踊る縄文模様が彫られているのです。

dokiko
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国宝の火焔型土器は高さ34.5cmと思ったより小振りでした。

そして、その文様を浮き立たせる照明の素晴らしさ。

こういった土器は普通の博物館でしか見た事がありませんでした。今回のライトアップは、縄文土器の美しさをこれでもかという位、見せつけてくれます。

渦巻き模様や、くっきりと付いた縄目のあと。幾重にも盛り上げて、管上に形を整えた装飾部分。

ダイナミックに照明を当てることで、くっきりと美しい文様が浮かび上がってくるのです。こんなに美しいとは思いませんでした。

残念ながら、展示会場内では、撮影禁止です。最後のレプリカのみ撮影可能。

現物の縄文土器の迫力は、こんな写真では表現できません。

紀元前の頃から、こんなに巨大で美しい模様を備えた土器が作られていたと思うと感動です。

そして、問題の遮光器土器。

遮光器土器

ファイル:亀ヶ岡遺跡出土 遮光器土偶.JPG

※ウィキペディアより

う~ん、どう考えてもなんか被ってるようにしか見えない。これを見て思い浮かぶのは、水中深く潜る潜水服か宇宙服。人間、女性をデフォルメした土偶だという識者の気がしれない。

以外な事に遮光器土器は国宝指定されていないのだそうです。この土器の来歴が定かではないという事が理由だそうです。もし、失われている右足が出土するようなことがあれば、国宝認定が間違いなしとの事。

dokiko
dokiko
ほとんどの土偶が身体の一部を破損しています。この事から儀式の中で何らかの役割を持って使われたのではないかとの識者の見解もあるようです。

しかし、何回見ても不思議です。この土偶の作者は、一体何をモチーフにしたのでしょう。

縄文展を見終わったら、必ず1階奥にある考古展示室にも行って下さい。皆さん、気付かれずに帰られる方が多いのか、果たして興味がないのか、縄文展が激混みだった割に、こちらはスカスカでした。

 

縄文展では、写真NGでしたが、こちらでは、撮影禁止の表示さえなければ、写し放題。

石器時代の矢じりから、縄文時代の土器

弥生時代の銅鏡

銅鐸。

小判や

レプリカの銅鐸を鳴らして遊ぶこともできます。

お1人様フィフティーズの私でも、ワクワクドキドキ、たっぷり楽しんでこれました。

ただし、くれぐれも熱中症にご注意を。

アクセス

最寄駅

東京国立博物館は、JR上野駅公園口、もしくは鶯谷駅南口より徒歩10分。東京メトロ銀座線、日比谷線上野駅、千代田線根津駅、京成電鉄京成上野駅よりいずれも徒歩15分。

JR上野駅からの道順

JR上野駅では公園口の改札を目指して下さい。改札を出ると目の前に東京文化会館がありますので、その右側を進んで下さい。目の前に国立西洋美術館が見えたら左折です。

そのまま、国立西洋美術館を右手に見ながら真っすぐ歩きます。国立西洋美術館の建物が途切れたら、右に曲がって下さい。

曲がらずに歩いていると、右手に噴水が見える広場に出ます。この噴水目指して、広場を突っ切れば、その向こうが東京国立博物館なのですが、今は真夏。見晴らしの良い広場には遮るものが何もありません。

手前の角を右に曲がり、日影になっている道を行く事をお勧めします。

さて、国立西洋美術館の角を右に曲がり真っすぐ歩くと、道路に突き当ります。そうしたら左に曲がると直ぐに東京国立博物館が見えてきます。

チケットを購入していない方はこちらでも販売しています。又、JR上野駅構内の公園口近くにもチケット売り場がありました。前売りを買い忘れた方は、このどちらかで用意するといいでしょう。

縄文展は本館ではなく、平成館で開催されています。平成館は本館の向かって左奥にあります。

こちらが平成館です。お疲れ様です。お疲れ様でした。

 

 

混雑状況

藤田嗣治展より、はるかに混んでいました。夏休みということもあり、小学生のお子さんがたくさん来ています。チラホラと海外観光客の姿も見受けられ、縄文文化の人気の高さを垣間見る事が出来ました。

9月2日まで開催されていますので、お子さんの多さを考えると、夏休みが終わった頃でもいいかなぁとも思います。ですが、閉会間近になると混むのも展示会の常ではあります。ここらあたりを鑑みて、縄文展楽しんできて下さい。

国宝が一気に6点集まるのもなかなか珍しい機会だと思います。

 

開催概要

開催期間

2018年7月3日(火)~9月2日(日)

会場

東京国立博物館 平成館

開館時間

9時30分~17時(16時30分まで入場可)

ただし金曜日、土曜日は21時まで、日曜は18時まで開館

休館日

月曜日

料金

一般1600円(1400円/1300円)、大学生1200円(1000円/900円)、高校生900円(700円/600円)
中学生以下無料

公式サイト

その他詳細は公式サイトより、ご覧ください。

http://jomon-kodo.jp/