日本が売られる・・・私達は知らな過ぎる
あなたは、あなたのお子さんは、あるいはお孫さんは、何らかのアレルギーを抱えていませんか?LINEやフェイスブックメッセンジャーを簡単で便利だからと使っていませんか?
私は両方、共に当てはまります。
もし、前者にあなたが当てはまるのであれば日本が売られるの268P子供を農薬から守る母親たち~アメリカをまずは読んで下さい。アメリカで起っている事は日本でも起ります。
後者に当てはまるのであれば、218P個人情報が売られるから220P韓国でハッキングは合法を読んでみて下さい。
個人情報が売られる
2017年11月2日、内閣府と総務省はマイナンバーについて新しい方針を発表した。無料通信アプリLINEを通して、マイナンバーカードをかざすだけで行政サービスと連動するマイナポータル(政府が運営するオンラインサービス)を通し簡単に手続き出来るようになる。
来年以降は年金や税金の支払いなども出来るようになるという。
堤未果さんは問いかけます。公的機関でない一介の民間企業であるLINEに個人情報を提供するリスクはないのだろうか。
LINEを開発したのは韓国人技術者で、同社の幹部は韓国人と日本人の半々で構成され親会社は87%の株を所有している韓国企業ネイバー社だ。
だがその上に別の所有者がいる。アジア通貨危機の際、韓国は国内機関の大半が民営化され、ほとんどの国内株式を外資が買い占めている。
中略
つまり、LINEでやりとりする内容や個人情報の扱いを決めるのは、日本政府が直接手を出せない、韓国や外資の民間企業という事になる。
日本が売られる 堤未果著 幻冬舎新書 より抜粋
無知は罪です。
食の選択肢が売られる
ホルモン剤が使用されたアメリカからの輸入牛を食べるのも(実は日本の牛にも使用されているようですが・・・)、農薬タップリの野菜を食べるのも、それは自由です。私も日々の生活の中で、毎日のようにそれらを口にしています。ですが、それを知って 口に入れるのと、知らずに口に入れるのでは訳が違います。
選択肢がない、いえ、選択のしようがないという状況は、どうでしょう。
2018年3月28日に、遺伝子組み換え食品表示において消費者庁から発表があったようです。今までは、混入率5%未満で遺伝子組み換えでないと表示出来たものを今後は0%でないと、表示が出来ないようになると。
遺伝子組み換えに対して厳格化したように見せかけてはいますが、実は真逆がその真実だと堤未果さんは指摘します。
日本が売られる・・・アメリカやヨーロッパではNOの意思表示
今年の夏、アメリカでモンサント社が訴訟に負けたと小さなニュースになりました。モンサント社における除草剤を使う事によって癌を発生したという男性の訴訟です。この意味に気が付いた方はビックリした事でしょう。私もその一人でした。
あのモンサントが、あのアメリカで負ける。
まだ陪審員制度によるアメリカの良心は生きていたんだと安堵したのを鮮明に覚えています。
しかし、これ程悪名高くなってしまった巨大複合産業であるモンサントは、既にその役割を終えたのかもしれません。ただ、名を変え品を変え、今後も味方のふりをして違った形で私達に近付いてくるでしょう。
知らずにいれば選択肢がなくなっていく事にも気が付きません。まずは、この本を手に取って下さい。本の内容全てが正しいとは申しません。ですが、自らが何を知らず、何を知っているのか。その指標には必ずなります。
無知は罪です。そして私はまだまだ大きな罪を抱えて生きています。
堤未果さん「沈みゆく大国アメリカ」集英社新書
以前、堤未果さんの沈みゆく大国アメリカを読みました。オバマケアは、豊かでない人々にも、全てのアメリカ国民に保険を行き渡らせる素晴らしい制度だと思っていました。
ですが国民皆保険オバマケアの実態は、国が施行するものではなく、民間の保険会社が行うもので、ただただ保険会社の為にあったという事に驚愕しました。
確かにアメリカ在住の友人は、オバマケア後に突然、民間の保険料が上がったと言っていました。保険料が上がるだけでなく、安価な保険(であるオバマケア)しか払えない国民は限られた医療機関しか受診する事は出来ません。
オバマケアの民間保険では、診療報酬が余りにも安い為、たくさんの医療機関が適用外にしたそうです。門前払いを食わされ片道1時間半以上も掛かる限られた医療機関に通うしか選択肢がない人々がいるのです。豊かでない人々の為に門戸を開いている医療機関は少数です。
又、医療の現場で追いつめられる医師達の実態も明らかにされています。「手厚く治療すると罰金、やらずに死ねば遺族から訴訟」こんな実態から自殺率トップは医師だそうです。アメリカで起る事は10年後の日本で起る。こう言われて久しいですが、それは確かに現在、地下深く日本で進行しています。
2014年に発刊されたこの本は今も売れ続けています。日本人が当たり前のように享受している国の皆保険制度。世界的にみると大変稀な素晴らしい制度である。これだけは守らなければならないと堤未果さんのお父様、放送ジャーナリストであったばばこういちさんが仰っていたそうです。こちらも、是非、ご一読を。
沈みゆく大国アメリカ 堤未果(集英社新書)
日本が売られる・・・いったい誰に?
2018年12月8日、本日未明に国会で改正出入国管理法が可決されました。水道の民営化も決まった今年、2018年は後々振り返った時にあの年からだったんだ・・・という転換の年になるかもしれません。
今回ご紹介した日本が売られるでも、水が売られる、日本人の仕事が売られるという項目で堤未果さんは取り上げています。
悲観的な事ばかり書かれている訳ではありません。最後に堤未果さんはこんな項目も用意してくれています。売られたものは、取り返せ。
ただし、その代償は大変大きい。売られる前に取り返す、売らない選択という事を、先人達の失敗から私達は学べないのでしょうか。