バリ島ヘビーリピーターのdokikoが今でも1番気を付けている事は、両替でもトランプ詐欺でもありません。デング熱です。
日本でも、2014年に代々木公園で渡航歴のない女性からデング熱が発生したと大騒ぎになりました。大騒ぎし過ぎじゃね?と思ってた、そこのあなた!とんでもない。バリ島で、うかうかしていると大変な目に遭いますよ。
デング熱とは
dokikoは、デング熱(Dengue Fever)ではなくてテング熱(Tengue Fever)だとずっと思っていました。
デング熱はデングウイルスによる感染症でネッタイシマカやヒトスジシマカによって感染します。日本にもいる藪蚊がこれに当たります。感染した人の血を蚊が吸って、その蚊に刺されると感染する可能性が出てきます。人から人への感染はありません。
デング熱の症状
感染から、2~7日後、高熱が突然出ます。その後、目の奥の痛み、頭痛、関節痛、筋肉痛などを伴い、顔が赤くなる事もあるようです。
食欲不振、腹痛、便秘などの症状も出る事があります。又、発症後、しばらくすると、湿疹が身体に広がります。大抵は1週間から2週間で熱が下がってきます。
ここまでが一般的なデング熱の症状です。ですが、一部で重症化する場合があります。デング出血熱です。
デング出血熱の症状
デングウィルス感染後、発熱が終わり平熱に戻りかけた頃、一部の患者に重症化する事例がみられます。
血漿漏出という血管外に水分が漏れる症状が現れるので腹水や胸水がたまったり、血を固める成分が極端に少なくなる為、出血しやすくなったりします。この症状が現れると大変です。デング出血熱にかかり、気が付かず放置してしまうと致死率は10~20%に上ります。
デング熱に罹患するのが2回目以降だと、デング出血熱へと移行する確率が非常に高くなります。ただし、初めてデング熱に罹患した場合も安全という訳ではなく、あくまでも確率が低いという事です。
日本ではありますが、ある年にデング熱に罹患した者が、デング出血熱に移行したのは、1%以下ではありました。
デング熱&デング出血熱の治療法
基本的には、解熱鎮痛剤の投与や、水分補給などの対処療法しかないようです。対処療法を施しながら回復を待ちます。
デング出血熱も同様に対処療法のみになり、血液の減少、濃縮を防ぐ為に輸液療法がおこなわれます。
デング熱にならない為に
このようにデング熱は、かかってしまうと大変な症状を引き起こします。せっかくの楽しいバリ旅行が台無しですよね。こんな事態に陥らない為にも基本的な注意事項を守りましょう。
長袖・長ズボン
外出時には、長袖・長ズボン着用が望ましいです。特に緑が多い場所では、デング熱を媒体するヤブ蚊が多いですから靴下もしっかり履きましょう。
色は黒より、白が蚊が嫌がる色のようです。
虫除けクリーム・スプレー
長袖・長ズボンの着用がいいよと言われても、せっかく南国に来て森ガールのような格好ばっかりもねぇ。そんな場合は、虫除けクリームやスプレーを使います。汗をかくと、防虫効果がなくなりますので、小まめに塗り直す事が必要です。バッグなどに携帯して持ち歩くのがいいですね。
写真はAutanという虫除けクリームでdokikoが1番愛用しています。
この他にも、色々な種類の虫除けクリーム&スプレーがあります。お子さんがいて心配という方は、このAutanと一緒に並んでいる物の中から、子供の絵が描かれているものや、ファミリー用と記されているものを選んで下さい。
シルクの様な薄手の洋服だと上から刺される場合もありますので、洋服の上から虫除けスプレーを吹きかけると効果的です。
ちなみに、日本から虫除けを持って行かなくても、バリのコンビニやスーパーでで簡単に手に入ります。小さいもので100円位だったでしょうか。
お部屋で
バリ島のお宿は、完全に密閉されているお部屋ばかりではありません。けっこう隙間が多いです。憧れの天蓋ベッドも実は、蚊避けのためだったり、ヤモリの落し物避けだったりします。
なので、外から蚊もやって来ます。又、部屋を掃除してくれる時は、窓やらドアやら開けっ放しにしますので、密閉率が高いお部屋でも時々蚊が侵入している場合があります。そんな時は室内で蚊取り線香か、バリ版ベープマットをつけましょう。
保険に加入しておこう
日本と違って海外で病気になると、大変な治療費がかかります。旅行の度に保険に加入するのもいいですが面倒くさい!という人は、海外旅行保険が自動付帯で付いてくるクレジットカードが便利です。
年会費無料で、海外旅行自動付帯保険が付いてくるお勧めクレジットカードは、エポスカードです。
デング熱について、少し脅かし過ぎたかもしれませんね。dokikoも現地で何回も蚊に刺されていますが、デング熱を発症した事はありません。ですので、刺されたからと言って必ずデング熱になる訳でもないのです。
ですが、いざ病気になってしまうと楽しい旅も台無しです。最低限の知識と常識を持って楽しい旅をお過ごしください。
Good trip!!
出典元
ウィキペディア、国立感染症研究所、厚生労働省のHP