バリ島へ直行便は、ガルーダインドネシア航空が成田発で就航しています。その他にも、2019年1月まではエアアジアXから直行便が出ていました。ですが今では運休となり、ガルーダインドネシア航空が唯一の直行便となりました。
普通に考えると、乗り継ぎをしていくより、直行便でひとっ飛びの方が楽チンでお勧めだと思いますよね。ところがこれが微妙なところ。
確かに乗り継ぎが無い分、断然時間が短いですし、身体も楽なんですが、着いてからのデンパサール空港が激混みなんです。空港が新しくなって随分緩和されたとはいえ、ゆうに1時間は空港脱出までにかかります。
そして何より、飛行機を降りた後の入国審査の列が精神衛生上すごく悪い。以前より整備されたとはいえ、勤勉な日本人気質からすると許せない仕事の進め方をする管理官も未だ存在(苦笑)
バリ島にいる時間を長くしたいのであれば、やっぱり直行便は魅力的ですが、空港に着くのは夕方の17:20。空港出るまでに大体1時間。この頃、街の道路はメチャ混みです。宿泊ホテルの場所にもよりますが、移動時間もデンパサール空港付近で30分、それ以外の方は1時間からそれ以上かかるでしょう。ホテルに着いてチェックインの手続きをし、部屋に辿り着くのは最短で19:30頃。
そうすると、最初の晩は夕飯と一緒にアルコールで乾杯程度しか時間の余裕はないかな。長旅で疲れてますしね。
そんなこんなで、昨年2018年は深夜、羽田を出てシンガポール経由、朝デンパサール着便にしてみたら、なんて快適!朝、デンパサール空港に着いて、クタ方面を観光し、クロボカンのワルンバリで、ナシチャンプルのランチを取り、目の前の市場でフルーツを購入しホテルに向かう。
勿論、直行便より乗り継ぎ便は時間がかかります。直行便だと7時間半で着くところ、シンガポール乗り継ぎだと短くてもプラス4時間半位でしょうか。普通に考えると、勿体ないですよね。
ですが、乗継利用するシンガポール、チャンギ空港は世界1との呼び声も高く、乗り継ぎの為だけでなく、観光地としても一見の価値があるかと思います。24時間オープンしてます。遊べます。食べれます。
下記のように2019年7月現在ターミナル4まであります。2020年にはターミナル5を建設予定で更に巨大化する予定です。それぞれのターミナルはシャトルかバスで繋がっています。広大なチャンギ国際空港の全体を網羅するのは難しいですから、乗り継ぎ時間別にお勧めの時間の過ごし方をご紹介しましょう。
ANA HPより
赤丸で囲んであるのは、チャンギ空港に隣接した商業施設ジュエルです。トランジット(24時間以内の乗継)が5時間程度あったら、是非足を運んでみて下さいね。
JALはターミナル1、ANA、シンガポールエアはターミナル2に到着します。ご自分の利用する航空会社により到着ターミナルは変わります。
チャンギ国際空港ターミナル1~3は、入国も出国も同じ制限エリアを使いますが、ターミナル4のみ、日本と同じように入国出国別の制限エリアとなりますのでお気を付け下さい。
【2時間以内】チャンギ空港お勧めの過ごし方
シンガポール名物を食べまくり
1時間程度の乗り継ぎ時間ですと、移動だけでギリギリだと思いますが、2時間程度、乗り継ぎ時間に余裕があれば、ぜひシンガポール名物を召し上がってみて下さい。とっても広いチャンギ国際空港ですので、ターミナルを移動してまでだと大変ですが、同じターミナル内でしたら楽勝です。
チャンギ国際空港レストラン案内
チャンギ国際航空公式HPに、どんなお店が入っているか紹介されています。赤丸で囲まれたTerminalの部分で、お使いのターミナルを選べるようになっています。事前に知りたい方は調べてみて下さいね。
カヤトースト
カリッと焼いたトーストにカヤジャムとバターを一緒に挟んだもので、シンガポール朝の定番です。これに何故か、温泉卵がセットで出てくるのですが、個人的には無くてもいいです。
カヤジャムとはココナッツ、ミルク、砂糖、パンダンリーフを煮詰めたものです。パンダンリーフは東南アジアで良く使われる緑色をしたハーブで、甘い香りが特徴です。
このカヤトーストの老舗ヤ・クン・カヤトーストも空港内ターミナルで食べられますよ。味は空港の外と一緒でした。
ラクサ(Laksa)
ココナッツミルクを使ったカレー味の麺で、シンガポールの名物料理の1つです。ココナッツミルクが苦手な人以外でしたら、間違いなく口に合うと思います。
ターミナル2では、ラクサとカヤトーストが一緒のお店で食べられました。確か、Killiney Kopitiam というお店だったかと・・・。まずは、公式ホームページで、確認してみて下さいね。
チキンライス
日本でチキンライスというとケチャップで炒めたオムライスの中身のようなものをイメージされると思います。シンガポールのチキンライスは、鶏のエキスで炊いたご飯にスライスされた鶏肉とキュウリ等の野菜、そして真っ黒なソイソース、塩味ソース、チリソースが添えられています。さっぱりしていて毎日食べても飽きなさそうです。最近は日本でも、海南鶏飯として専門店が出されていますよね。
空港の外では、ブントンキー(文東記)、天天海南鶏飯などなど色々なお店を食べまくりました。お店により、持ち味が違うのですが、どちらも美味しかったです。空港内では残念ながら試していないんですよね。シンガポール名物チキンライスを空港でトライするのもありかと思います。
この他にも、たくさんのお店が入っています。(なんと、一風堂も入ってました。さすがに、食べませんでしたけど)行く前から、どんなお店が入っているか調べられますので、ぜひ、チャンギ空港を楽しんで下さいね。
チャンギ空港内観光スポットを巡る
チャンギ国際空港内には、数多くの観光スポットがあります。2時間では、回り切れないほどです。狙いを定めて回って下さいね。
ターミナル1
バタフライガーデン、カクタス(サボテン)ガーデン、ソーシャルツリー(撮った写真を写しだせます)、スイミングプール
ターミナル2
オーキッド(蘭)ガーデン、魅惑のガーデン、無料のXボックスやアーケードゲーム
ターミナル3
12mの高さの滑り台(10$支払い毎に1回乗れます)
この他、各スポットにアート作品が置かれていたり、モビールが吊るされていたり、仮眠出来る椅子や無料のマッサージチェアが置いてあったりと、1日中いても飽きないんじゃないかと思います。
【3時間以上】チャンギ空港お勧めの過ごし方
映画を観よう
何とチャンギ空港では24時間無料で映画上映をしています。ターミナル2と3だけで、ターミナル3の方が座席が多いようです。下記から現在上映中のスケジュールがご覧いただけますよ。
【5時間半以上】チャンギ空港お勧めの過ごし方
無料のシティツアーに出かけよう!
乗り継ぎ時間が5時間半以上あるようでしたら、無料シティツアーがお勧めです。空港内ではなく、空港を出て市内を観光します。チャンギ空港で、指定の乗継時間がある方は、どなたでも参加出来ます。
2時間半のツアーが2コース用意されています。
文化遺産ツアー(Heritage Tour)5時間半以上の乗継時間がある場合
コロニアル地区(Colonial District)⇒ ビジネス街(The Central Business District)⇒ マーライオン公園(The Merlion Park )20分散策 ⇒ チャイナタウン(Chinatown)⇒ リトルインディア(Little India)⇒ アラブストリート(Kampong Glam)20分散策 ⇒ 空港
Registration | Tour Timing | Your Flight Departure Time |
Closes at 8:00 AM | 9:00 AM–11:30 AM | After 1:30 PM |
Closes at 9:00 AM | 10:00 AM–12:30 PM | After 2:30 PM |
Closes at 11:30 AM | 12:30 PM–3:00 PM | After 5:00 PM |
Closes at 1:30 PM | 2:30 PM–5:00 PM | After 7:00 PM |
Closes at 3:00 PM | 4:00 PM–6:30 PM | After 8:30 PM |
市内観光ツアー(City Sights Tour)6時間以上の乗継時間がある場合
シンガポールフライヤー(The Singapore Flyer)⇒ エスプラネード(The Esplanade)⇒ マリーナ・ベイ (Marina Bay)⇒ マーライオン公園(The Merlion Park )20分散策 ⇒ マリーナベイサンズホテル(Marina Bay Sands Hotel)⇒ ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ(Gardens by the Bay)30分散策 ⇒ 空港
Registration | Tour Timing | Your Flight Departure Time |
Closes at 5:00 PM | 6:00 PM–8:30 PM | After 10:30 PM |
Closes at 6:30 PM | 7:30 PM–10:00 PM | After 12:00 AM |
シンガポールエアもしくは、シルクエアー発券のチケットをお持ちの方ですと、事前に予約も出来ます。詳しくはシンガポールエア公式HPをご覧ください。
わざわざ、シンガポール旅行しなくても、このフリーツアーでいいんじゃないかと思う位の充実振りです。これが無料ですから、凄いですよね。
チャンギ空港に隣接した商業施設JEWELに行く
2019年4月17日に17億シンガポール$(約1400億円)をかけ満を持してオープンしました。
この人工滝レインヴォルテックスだけでも、一見の価値があります。朝昼晩と表情を変えるこのレインヴォルテックスを中心に、商業施設が地下2階から5階まで展開されています。
シンガポール名物は勿論、香港1つ星のお店も並ばずに入れました。時間を繰り合わせて是非足を延ばしてみて下さい。
無料クーポン
シンガポールで乗り継ぎをし、更に条件がそろえば、20$の空港施設内で使えるクーポンを受け取る事が出来ます。シンガポールエア、シルクエア、一部のニュージーランド航空、スクート、その他、諸条件があります。詳しくはシンガポール空港のHPよりご覧下さい。
いかがでしたでしょう。シンガポール、チャンギ国際空港での過ごし方をご紹介しました。直行便もいいですが、このように、最高に遊べるチャンギ国際空港を旅の目的の1つにしても良いかもしれませんよ。
良い旅を!